UNDERGRADUATE在学生の方へ
学生授業サポート制度
本学では、大学院生および学部学生が先輩学生として授業をサポートする活動に取り組んでおり、実験・実習科目および演習科目においては、大学院生がTA(ティーチング・アシスタント)、学部学生がSA(スチューデント・アシスタント)として、教員と共に受講生に助言を行うなどして教育効果の向上を図っています。また、AL(アクティブ・ラーニング)を実施する演習科目および講義科目においては、学部学生がCS(クラス・サポーター)として、グループ学習やピアラーニングのファシリテートおよび助言などを行い、受講生同士が互いに協力しながら学び合う取組を行うことで、知識の定着および能動的な学習態度の涵養を図っています。また、こうした活動は教育効果の向上だけでなく、TA・SA・CS自身の学習深化や主体性、コミュニケーション能力、課題解決力などの成長機会に繋がっています。
これまでの取組と制度の統合
本学におけるTA・SA制度は1994年度にスタートしました。主な目的は3つあり、1つ目は学部教育における教育効果の向上で、特に実験、実習および演習に関する教育補助や、学生への助言および資料の整理などの業務補助を行います。2つ目は、大学院生が学部生への教育・指導を経験し、指導力を高め、研究者・教員等の進路への重要なキャリアとすることです。3つ目は、TA・SA業務への手当の支給により、経済面で処遇改善の一助とすることです。一方で、CS制度は、「AL型授業推進プログラム」(平成26年度大学教育再生加速プログラム(AP))における取組のひとつとして2014年度にスタートしました。主な目的は2つあり、1つ目はTA・SA制度と同様に学部教育における教育効果の向上で、特にALを全学規模で推進する中で、授業を円滑に運営することです。2つ目は、学生サポーター自身の学習の深化で、最高評価である「S」を受けた補助事業の事後評価においても、CSの育成と活動を評価するコメントが付与されました。
このように、いずれも学部教育における教育効果の向上を目的とする取組である一方で、別々の制度として運営され、事務手続きの複雑さや研修の実施状況や内容にばらつきがあるなどの課題がありましたが、2022年度より各取り組みを統合し、「学生授業サポート制度」として拡大運用することにより、制度の活性化と効率化を促し、教員の授業負担軽減を図るとともに、これまでの補助事業の実績を活かした体系的な研修を実施することにより、学生サポーターの育成と教育効果の最大化に取り組んでいます。
学生授業サポート制度の目的
- 教員の声
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- 丁寧な個別対応ができた
- 学生のレベルに応じた対応ができた
- 履修者への個別サポートのための授業中断などが発生せず、極めて円滑に授業が実施できた
- 教員1名では対応しきれない授業内容(AL)を実施できた
- CSが教員の言葉ではなく、学生の言葉で説明するため、受講生の理解が進んでいるように感じた。
- 学生サポーターの声
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- コミュニケーション能力が身に付いた
- 様々な視点で物事を考える能力が身に付いた
- 周囲の状況に応じて、主体的に行動ができるようになった。
- 自分自身の知識の定着や、勉学に対するモチベーションにつながった
対象とする科目および学生サポーターの役割
TA・SA・CSそれぞれの役割および対象科目は下表のとおりです。
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属性 | 役割 | |
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TA | 大学院生 | 実験・実習科目および演習科目に関する補助、学生への助言および資料の整理などの業務補助 |
SA | 学部生 | |
CS | 原則として学部生 | ALを実施する演習科目および講義科目におけるグループ学習やピアラーニングのファシリテートおよび助言、ICT 機器操作の補助および資料の整理などの業務補助 |
学生サポーターの研修制度
TA・SA・CSとして雇用される学生サポーターに対して、「基礎研修」・「ファシリテーション研修」・「秋季研修」を実施します。また、必要に応じてオンライン授業実施の補助に必要な「ICT活用研修」を実施します。
※基礎研修のコンテンツはこちら(FIT-Moodle「2024年度 学生授業サポート制度『基礎研修』)よりご参照いただけます。
(myFITログイン→画面中に「私を登録する」が表示された場合、これを押下→「Home」のダッシュボードの「コース概要」に『2023年度学生授業サポート制度「基礎研修」』が表示)
研修フロー(前期科目担当者)
- 活動前3月~4月
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基礎研修(オンデマンド型)
全員(必須)
- 制度の概要や事務手続き等を理解する。
- 学生サポーターとしての心構えを身に付け、仕事内容や期待役割について理解する。
- 活動を通じた自身の成長目標を明確にし、活動期間中の指針とする。
ファシリテーション研修(対面型・オンデマンド型)
CS(必須)、SA・TA(任意)
- ファシリテーションについて理解する。
- 学生サポーターとしてのマインドセットが整う。
- 学生サポーターの経験者と未経験者が交流する中で、お互いに何らかの学びを得る。
- 活動中4月~7月
- 活動後8月
-
リフレクションシート(Formsで作成)
全員(必須)
- 活動を通じて学生サポーター自身の成長について認識を深めるため、本学のDPのうち、本活動により特に成長が期待される能力(E,F,G,H,I)について、活動前後の力の変化を確認する。
- 活動後9月~10月
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秋季研修(対面型)
全員(任意)
- 活動を通じて得られた経験や学び、気づきを言語化し、共有する。
- 活動を通じて学生サポーター自身の成長について認識を深める。
- 活動を通じて身につけることができる能力と、本学のDPのうち、本活動により特に成長が期待される能力(E,F,G,H,I)との関連について認識を深め、さらなるスキルアップや、成果・課外活動や就職活動、さらに卒業後の社会生活の様々な場面でのアウトプットにつなげる。
2022年度に行われた「大学設置基準」の改正で、SA・TA・CSなど本学の学生サポーターにあたる「指導補助者」が、授業科目を担当する教員の指導計画に基づき、授業の一部を分担することができること、また、必要な研修を行う義務があることが明記され、学生サポーターの研修の重要性がますます高まっています。
問い合わせ窓口
学生授業サポート制度について、不明な点や困りごとがあれば、下記の窓口までご連絡・ご相談ください。
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項目 | 問い合わせ先 | 場所 |
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勤務全般に関すること (勤務実績報告、代行手続きを含む ) |
教務課(092-606-0647 / kyoumu@fit.ac.jp) | E棟2F |
研修全般に関すること | 教育開発推進室 ※1(092-606-7370 / e-kaihatsu@fit.ac.jp) | E棟3F |
労働契約(採用手続き)に関すること | 人事総務課 ※2(092-606-0605) | 本部棟2F |
myFITに関すること | 情報企画課(092-606-0692) | B棟2F |
ハラスメントに関すること | 学生相談室(092-606-7251 受付直通) 保健室(092-606-7293 受付直通) 学生課(092-606-0654) |
B棟 地下1F B棟 地下1F E棟2F |
※1:2023年4月「FD推進室」より名称変更
※2:2023年4月「総務課」より名称変更