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2023.10.05

第31回FD Café「大学で身につける力について考えよう!」を開催しました (9/20)

9月20日(水)「大学で身につける力について考えよう!」をテーマに、第31回FD Caféを本部棟3F FITLinkプレゼンテーションコートにて開催いたしました。
今回のFD Caféは、授業の実施者である教員と受講者である学生が本学における「大学で身につける力」に関して理解を深め、今後の本学における学修者本位の教育の推進、全学的な授業改善につなげることを目的に開催し、学生21名、教員9名と職員12名の計42名が参加しました。学生FD FIT-joinによる学生アンケートの発表、山澤教授(教務部長)のファシリテーションによるグループワークが行われ、「大学で身につける力」について教職学でディスカッションが行われました。
開会にあたり、村山学長から福工大の教育を今後発展させていくうえで学生の意見を取り入れていくことは重要であり、今後は教職学で一体となって本学の教育改善に取り組んでいきたい、そのためにはFIT-joinにはぜひ頑張ってほしいと激励のコメントがありました。

村山 理一 学長

続いて、FIT-joinの坂本康汰さん(知能機械工学科4年)と千賀 英さん(電気工学科3年)から、FIT-joinが前期に実施した学生アンケートの報告を行いました。
この学生アンケートは学生が授業や大学生活に対して抱いている不安や改善してほしい点について調査を行い、結果を分析し、教員との意見交換の場で授業改善に向けた提案をすることを目的としています。今回は昨年度実施したアンケートとの比較を行い、どのくらい改善が行われているのかを調査し、学生の学びを充実させるために必要なことについて提案が行われました。
アンケート実施期間は7/3~7/21の3週間で回答促進として学内に卓上のスタンドを設置したり、休み時間に呼びかけを行ったりして、634件(昨年度533件)の回答が得られたことが報告されました。アンケート結果を踏まえてFIT-joinからお願い(成績評価基準の明確化・統一化、テストの答案の返却)と提案(社会で必要なスキルを身につける授業の実施)がありました。

まず、2022年度との比較から見えることとして大きく2点が挙げられ、1点目は福工大の魅力度・充実度に関しては、昨年度よりアップ(84%→87%)しており、その理由としてキャンパス内での交流が充実している、設備やサポートが充実している、学びたいことが学べるといった意見があり、対面授業に戻ったことでキャンパスライフを楽しめているのではないかとの報告がありました。
2点目は、成績評価・テストの返却状況に関して、「成績評価に不満や疑問を持ったことはありますか?」という質問に対して、昨年度より減少(38%→23%)と改善傾向にあるが、今もテストの返却がない、成績の評価基準がわからないとの意見があることが挙げられました。テストの返却や解説は学んだことの中で何ができて何ができなかったのかを把握するためにもぜひ取り入れてほしいとお願いがありました。

 

次に、現在大学でディプロマポリシー(以下、DP)の見直しを行っていると聞いたので、自分たちでも学科のDPがどうなっているのかを改めて確認し、他の学生の認知度を調査したこと、学生が求めるスキルを問う設問項目については、現在のDPの表現と1年生のキャリアデザインで紹介があった項目を参考にしてアンケートを行ったことが報告されました。その結果から、学生がすでに身についたと思う力とこれから身につけたいと思う力の差が大きいのは「リーダーシップ能力」や「プレゼンテーション能力」であったことが報告されました。スキルアップには学生自身が取組んでいくことではあるが、自分たちだけでは限界があるので、「リーダーシップ能力」や「プレゼンテーション能力」も育成できるようなカリキュラムや授業の設計を今後検討してはどうかと提案がありました。
続いて、山澤教授をファシリテーターとして、学生の発表内容を基に「大学で身につけたい力」について教職学のグループでディスカッションを行いました。
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ワークの後、6グループからディスカッションの内容を発表しました。大学で身につけたい力として挙がったキーワードが、「リーターシップ能力」、「プレゼンテーション能力」、「コミュニケーション能力」、「分野の違う人と協力する力」、「言語力」、「行動力」、「主体性」などが挙げられ、それらを育成するための方法として以下の意見がありました。

・リーダーシップ能力などは授業の中で積極的に発表する機会があっても、消極的になって機会を逃しているのではないか。
・まずは学生自身が学びたいと意識を持つこと、さらに教職員のサポートが必要。
・何にしても必要なスキルを身に付けるための場に行かないと身につけることができないのでまずは主体性が重要ではないか。

・学科を超えてモノを作り出す授業などがあれば、コミュニケーション能力や協働する力、プレゼンテーション能力などを網羅できるのではないか。
・リーターシップ能力やプレゼンテーション能力を育成する内容は1年生の時の授業では取り入れられているが2年生以上の授業でもあったらいいのではないか。
・新しい授業ではなくても、今ある授業の中に必要なスキルを育成する内容を付け加えていってはどうか。
・言語力を育成するためにはFIT-AIMを活用してはどうか。

 


グループでの発表を受けて、山澤教授から、リーターシップ能力やプレゼンテーション能力などの育成は授業でも重要だが、授業外でも取り組んでもいいのではないか、また、その機会を逃しているとの意見もあったので教員側から学生の意識の醸成を図り、検討を続けていくことも必要であるとコメントがありました。

ファシリテーター/教務部長 山澤教授

最後に社会環境学部尹学部長から、FIT-joinがアンケートを通して学生の目線で大学の改善点や提案を伝えてくれてとても参考になった。ここで挙げられたスキルをどうやったら伸ばせるのかと我々も日々考えているので、教職員と学生で今後も検討していきたいと述べられました。

社会環境学部長 尹教授

 

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