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2023.09.29

第30回FD Café「生成AIの利用について~可能性と課題~」を開催しました (9/14)

9月14日(水)第30回FD Café「生成AIの利用について~可能性と課題~」をE棟3階FDセミナー室にて開催しました。今回のFD Caféは、藤原昭二学術支援機構担当部長から生成AI、ChatGPTについて情報提供いただいた後、前田洋教育開発推進機構長のファシリテートのもと、参加者で意見交換を行いました。対面で開催し、教員16名 職員14名の計30名が参加しました。
 

 

初めに藤原担当部長から、生成AIの仕組みと利用にあたっての留意点について情報提供をいただきました。
①生成AIの概要
従来のAIと違い、生成AIはデータのパターンや関係を学習し新しいコンテンツを生成することが可能で、回答精度の飛躍的な向上やコンテンツ生成の速さなどから注目されたこと、生成AIで文章・画像・音声・プログラムコード等が生成できることが述べられました。
②生成AIの仕組み
プロンプトと呼ばれる質問・作業指示を解析し、予め学習している大量のデータからディープラーニングの技術を利用して適切と類推される回答を導き出すという仕組みについて説明がありました。また課題や問題点として、生成された情報の真偽が自動で確認できないことや著作権侵害・情報漏洩の可能性等セキュリティ面のリスクについて述べられました。
③ChatGPTの特徴
概要や一般的な使用方法、効果的なプロンプト手法について(質問・作業指示)説明があった後、実際にChatGPT-3.5とChatGPT-4を起動してデモンストレーションが行われ、回答速度や回答内容の精度の差について実感できました。
④生成AIの留意点
情報漏洩や著作権侵害等のリスクについて述べられ、文科省から発表された「大学・高専における生成AIの教学面の取扱いについて」の周知文書が紹介されました。
まとめとして、AI大衆化が加速する時代に重要と考えられる4Cソフトスキル【1.Communication(意思疎通力)2. Collaboration(協調性)3. Critical Thinking(批判的思考力)4. Creativity(創造性)】について述べられました。
 

 

続いて前田機構長のファシリテートのもと、大学における授業、教育活動、事務業務等において、どのような場面で生成AIを使うことが考えられるか、またどのような課題があるかについて、グループごとに意見交換を行いました。
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各グループからは、「対話的に利用すると可能性が広がるのではないか。」「前提として、まず特徴や使い方を教える必要がある。」「学生には単に利用するだけではなく、ChatGPTの仕組みを知ってもらいたい。」「将来的に使うことになるのであれば、学生の時から使っておいた方が良いだろう。」「レポート等の参考文献等、一見正しそうに見えるが実は存在しないものが載せられたりするため、教員側はどのようにチェックするのかが悩み。」等の意見が挙がりました。
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最後に前田機構長から、今後生成AIに対する指針を作成し学生に提示することが述べられました。また、学生にはまず自分の頭で考えてほしい、著作権の問題など危険性について教育する必要がある、全面的に勧めるわけではないが十分気をつけながら利用できると思う、との見解が示されました。
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実施後のアンケートでは、「テクノロジーとしての現在位置や、研究教育における可能性(メリット)と課題(リスク)などをこれまでよりも明確に理解する機会になった」、「自身でどんなものか理解しているつもりではあったが改めてリスクを含めて学べた」、「講義などでChatGPTを用いている先生方のお話を直に聴くことにより、有効な活用法や課題に関する現場での状況を知ることができ非常に有意義でした」等のコメントがありました。
 
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