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2022.10.19

2022年度学生サポーター秋季研修を実施しました(10/12)

10月12日(水)5時限目、E棟3階R1教室にて、2022年度学生サポーター秋季研修を実施し、学生サポーター18名(CS:15名、SA:1名、TA:2名)と教職員4名の計22名が参加しました。本学では、大学院生および学部生が先輩学生として授業をサポートする活動として、TA・SAおよびCSによる取組が行われてきましたが、本年度より各取組を統合し、「学生授業サポート制度」として運用を開始し、学生スタッフの育成と教育効果の最大化につなげています。例年、CSを対象に秋季研修を実施してきましたが、本年よりSA、TAも対象に加え、「①アクティブ・ラーニング(AL)とは何かについて、理解する。②学生サポーターの仕事内容や求められる役割について、理解する。③学生サポーターの経験(ファシリテーター経験)による自身の成長やその可能性について検討する。」の3つを目的に実施されました。
研修は、宮本知加子先生(FD推進機構特任教員)の指導のもと、4~5人単位のグループワーク形式で進められましたが、ウォーミングアップからグループワークなどのプログラム全体にわたり、CS経験者である先輩学生が運営スタッフとして企画・運営から携わり、当日も司会やグループワークのサポーターとして活躍しました。
  • 倪宝栄教務部長

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開会にあたり、まず倪宝栄教務部長より挨拶があり、学生授業サポート制度の目的や、ALを実施するためには、大学や教員にとって学生サポーターの役割が非常に重要であることが伝えられました。また、「ラーニング・ピラミッド」で示される学習方法と学習定着率との関係において、「他の人に教える」ことによる学習定着率は最も高い90%とされており、学生サポーターの活動はサポーター自身の学習効果を大きく上げると考えられることから、このことを念頭に自身の成長につなげる活動として欲しいとのメッセージが伝えられました。
  • 宮本知加子先生

  • 学生運営スタッフ

次に、宮本先生より、学生授業サポート制度やALの定義、学生サポーターの役割やCS自身の学習深化等について説明がありました。また研修の3つの目的の他、本研修のキーワード「ファシリテーション」についての説明があり、本研修をファシリテーター経験から得た工夫をお互いに伝えられる場にしていきたいとのお話がありました。
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続いて、学生運営スタッフの進行によるウォーミングアップに移ると、先輩サポーターのスムーズなファシリテーションにより、会場内はすぐに和やかで活気付いた雰囲気になりました。その雰囲気の中、グループワークに移り、学生運営スタッフからグループワークを通して、学生サポーターとしての活動の中で「大変だったこと」について他のサポーターと話し合い、今後の活動に向けての自身のレベルアップを目指して欲しいこと、また学生サポーターとしての活動を通して感じた「自分自身の成長」や「学生サポーターの役割」について考える機会として欲しいことが伝えられました。グループワークでは、まず各自がワークシートに、担当クラスの雰囲気や学生サポーターとしての仕事内容、活動を通して成長できたと感じたこと、活動の中で対応に困ったことを書き出して前期の振り返りを行いました。またその内容をグループ内で共有をした上で、困った場面での対応方法について意見交換をし、これらを踏まえて改めて学生サポーターの役割を考えるという流れで進められ、全体共有として各グループから発表が行われました。
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全体共有の後、学生運営スタッフによりグループワークのまとめが行われ、CSの役割について、主役である受講生がスムーズに授業に取り組めるよう、授業の目的や先生の授業の進め方にもよく留意することも重要であるとのコメントがありました。また今後の活動に向けて、学生サポーター自身が先輩として受講生の模範となる学生でいること、また自身の学びや成長の機会とすることの重要性について全体で確認が行われました。また、分からないことや困りごとがある時は、先生や他の学生サポーター、先輩や友人などに相談して一つ一つ解決し、失敗しながらでも受講生の先輩として、この活動に取り組んで欲しいというメッセージが伝えられました。
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最後に、宮本先生から、春季の基礎研修(オンデマンド型で実施)でも示されていた学生サポーターの3つの役割(①安心・安全のためのサポート、②授業を円滑に進めるためのサポート、③受講生の学びが深まるためのサポート)の確認が行われ、実際に授業でこの役割を実践するために工夫をして欲しいこと、また、自分の一方的な見方で対応をせず、受講生や先生との対話を大切にしながら、また学生サポーター同士で経験を共有しながら活動に取り組んで欲しいことが伝えられました。
今回の研修は90分間という短い時間でしたが、参加者からは「自分の分からない問題を学生サポーター経験者と話すことで解決できた。次の授業でも活かしたくなるような話し合いができた。」、「スタッフメンバーが内容盛りだくさんの研修を行ってくれた。」、「学年や学科の違う人たちと交流することができた。」などの声が聞かれ、参加者がこの研修で学んだことを次の活動や自身の成長につなげていくことのできる研修となりました。
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