NEWS新着情報

トピックス

2021.06.15

2020年度情報工学部教育業績賞受賞者報告会(公開講義)を開催しました(6/4)

受賞者: 情報工学部 情報工学科 佐竹 純二 准教授
公開講義:「論理回路」2年次生必修
日時:6月4日(金)2時限目
場所:C31
参加者:83名(教員5名、職員3名、受講生75名)

概要

本科目は2年次必修科目であり、コンピュータのハードウェア設計やディジタルシステム設計に必要な基礎理論、コンピュータやディジタル機器を構成する組合せ回路の設計技術、コンピュータの内部情報(符号データ)を処理する理論とそれを実現する基本論理素子、ディジタル回路の入力と出力の関係式をもとに回路構成する設計手順などを学習するものです。
今回は、第9回目の授業として、カルノー図を使った論理関数の簡単化について授業が行われ、2020年度教育業績賞報告会として公開講義が行われました。今回の公開講義はコロナ禍での開催となったことから、教室での意見交換ではなく授業後に参加者からメールで感想と質問を受け、質問へのご回答を頂く形式としました。
講義の進め方は、授業で使用するスライドを事前にmyFITで公開して予習を行わせ、授業の最初に前回の講義内容についての小テストを実施、連絡事項を伝えた後に小テストの解説が行われました。
授業では、佐竹准教授から、回路を設計する際に論理関数の簡単化が必要になることが説明され、より複雑な論理関数を扱う方法としてカルノー図が紹介されました。カルノー図を使った論理関数の簡単化の基本から応用まで例題を用いて説明があり、講義の後半では授業内容の理解度を確認するための演習問題が課せられ、その解答手順やポイントについての解説がありました。

受講生は説明を集中して聴いており、最後に学生一人一人に配付された現在までの得点表を見て理解度を確認していました。
授業後に寄せられた参加者の感想および意見交換の一部は次の通りです。

参考になった点

  • 復習の小テスト(10分)、講義・説明(60分)、演習(20分)の時間配分がきちんと行われていた。
  • 小テストを資料無しで講義の最初にやるのは面白い取り組みと思った。学生さん達は最初から集中しなければならず、前回の内容を講義前に振り返らざるをえないことになるので。
  • 学生は取り組むべき内容を理解し、60分の講義を集中して聴いている様子が見られた。
  • システマティックに授業運営がなされている点が最も印象に残った。
  • カルノー図について、一般的な説明ではなく、具体的な例題で徹底的に説明されていた。
  • 成績表配布で、個々の学生に対して今後の取り組み方の方針を示されているなど、細かい気配りが多く見られ、大変参考になった。
  • テスト答案の返却を袋で行っているのは良い考えだと思った。

意見交換

参加された先生方からの質問と佐竹先生からの回答の一部は以下の通りです。

1.オフィスアワーや学習相談コーナーの学生の利用状況はいかがでしょう。昨年度あるいは今年度前期の前半の状況を簡単に教えてください。

今年度の学習相談の利用者数は普段20人弱、中間試験前は30人弱くらいで、例年よりも多くなっています。特に、学習相談(月曜5限)の前に必修の授業が入っているかどうかで大きく変わってきます。オフィスアワーの利用者はほぼありません。

2.上記における学生からの質問のうち、特に多いのはどのような内容でしょうか?

学習相談では練習問題のプリントを用意し、その解説を行っているため、解き方に関する質問が多いです。また、基本的なところ、授業で分からなかったところの質問もあります。

3.現在までの得点の通知について、途中経過を正確に把握できることで、学生は安心すると思うのですが、半期の最後の方になると、点数不足によりあきらめる学生や逆に点数が60点を越えた時点で欠席が目立ち始めるなど負の影響がないかとどうしても考えてしまいます。過去の実績や印象などから、そういった傾向がそもそもあるのか、または単に杞憂なのか教えて頂けないでしょうか?

成績表の配布は、私の入力ミスがないかどうかの確認と、合格のボーダー付近の学生に注意を促すのが主な目的です。この授業では章ごとに中間試験(計3回)を行っており、期末試験と合わせて計4回成績表を配布しています。1回目の配布が第5週目で、課題を提出していなかったり、試験を休んだりしているとその時点では低い点数(期末で100点取っても不合格)になります。紙で配布して、周りの学生と見せ合えるのが現時点での状況を把握する方法として大きな効果があると思います。点数が低い場合には学習相談に参加するように呼びかけています。ほぼ毎週小テストを実施しているので、安心して欠席というのは少ないと思います。むしろ、普通に理解していけば高得点が取れる内容なので、成績表に点数の悪い回が残っていると後悔する学生の方が多いと思われます。

4.この講義で学んだことが,実際にどのような場面で生きるか,身のまわりのどのような製品で使われているか,などについては教えられていますか?

ドモルガンの定理で「a以上かつb未満」の反対が「a未満またはb以上」になるなど、プログラミングの話を交え、科目名は「論理回路」でもハードウェアだけでなくソフトウェアにも必要な知識だと伝えています。
前のページに戻る