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2022.09.16

2022年度FD推進機構「テーマ別意見交換会」を開催しました(9/13)

 9月13日(火)、FD推進機構「テーマ別意見交換会」を開催し、教員24名・職員7名、計31名が参加しました。「テーマ別意見交換会」は今年度からの新たな取り組みとして、所属組織を超えて本学に必要な教育改善について意見交換を行うことにより、課題に対する認識共有を図り、効果的なFD活動につなげることを目的として実施されました。
今年度のテーマは、①データで見る福工大生の姿、②学生の意欲を引き出す教育実践、③チームティーチングの取組みの3点で、参加対象はFD推進機構の各部会委員(部会長含む)です。事前に参加者へ該当するテーマに関する資料や事前準備が示され、当日は和やかな雰囲気の中、通常の各学部・大学院・教養力育成センターの部会とは異なるメンバー構成で、意見交換や情報共有が行われました。

  全体でのプログラム説明の後、テーマ別に分かれ意見交換を行いました。
 
 
①データで見る福工大生の姿

大学IRコンソーシアム学生調査2018~2021年度データのまとめ資料(1年生、3年生調査)を基に、福工大生の傾向の変化や、他大学と比較した相対的な特徴を把握し、今後の本学の教育改善に生かせるポイントについて意見交換を行いました。その中で、3年生に求めることとして後輩に指導できるリーダーシップや積極的な専門的知識の吸収がある、そのために、学生参加型の授業設計や課題解決能力を身に付けられる取組み(アクティブラーニング、PBLなど)を行っている、学習意欲を引き出すことで教育改善につながる、等の意見がありました。
 
 
②学生の意欲を引き出す教育実践

意見交換を通じて、意欲に対する文系と理系のスタンスの違いがあること、文系では学生の反応を見ながらソフトなアプローチで意欲を引き出す、理系では厳しくすることで学生自身が意欲を持ち直すという違いがあることが確認されました。その中で、学生の意欲を引き出すには、オリエンテーションの際に科目の目的・目標をしっかり周知すること、社会的な意義や学生にとってのメリットを伝えて考えさせること、授業運営を効率的に行い予習の時間を効果的に使うこと、授業資料を前もって(場合によっては学期分の全て)配布し、意欲のある学生へ対応していること、等の意見がありました。また参考になる授業の工夫等の情報が共有できました。
 
 
③チームティーチングの取組み

今回は広義に「学科」を一つのチームとしてとらえ、カリキュラムを共有し、より良い教育につなげるという観点で意見交換を行いました。カリキュラムアセスメントの運営を円滑に進めている学科では、フラットな意見交換の場を持ち認識を共有すること、分野ごとに議論をしながら面として繋がること、個々の教員がカリキュラムでの位置づけを認識すること等が行われているとの情報共有がありました。また、カリキュラムについて教員同士で話し合う際には、組織の心理的安全性、学問的多様性の尊重、教員間の信頼関係が必要である、学科を超えて学部レベル・全学レベルで関心がある教員同士がチームを作って取り組むこともできるのではないか、等の意見がありました。
 約1時間のテーマ別での意見交換の後、各テーマのファシリテーターから内容について、全体での共有がありました。
参加者アンケートでは、全体を通じて参考になったという評価が大半を占め、「比較的少人数で、異なる学科所属の教員間で意見交換する機会は有用だと思う」、「取り組み内容が多種多様であり大変参考になった」、「皆さん同じような悩みや苦労をされている(ただし、しっかりとした信念を持たれている)ことを感じた」といったコメントがありました。また、「もう少し議論する時間があれば、なおよかった」等、時間が足りなかったという意見も複数あり、今後の運営改善の参考にするとともに、関心の高さが伺えました。
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