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2018.06.28

第1回情報工学部FD研修会「平成29年度情報工学部教育業績賞受賞者報告会」を開催しました(6/20)

第1回情報工学部FD研修会「平成29年度情報工学部教育業績賞受賞者報告会」を開催しました
受賞者: 情報工学部 情報通信工学科 中嶋 徳正 教授
演 題:「電気通信系難関国家資格取得への取り組み」
日 時:2018年6月20日(水)16:00~16:40
場 所:E棟2階 会議室3
参加者:教員28名、職員4名

概要

「電気通信系難関国家資格取得への取り組み」をテーマに、はじめに情報通信工学科が取得を奨励する電気通信関係の資格とその難易度、資格の相互関係による試験科目免除制度と効率的な資格取得モデル(例:1陸技→伝送交換or→線路→総合種)の紹介がなされました。その後、情報通信工学科の資格取得への取組について、中嶋教授が電気通信系国家資格の担当となられた平成26年度以降を中心に報告がありました。
 
 
中嶋 徳正 教授
中嶋教授は、国家資格を担当されるにあたり、卒業時前後に資格を取得するのではなく、社会人と比べて試験対策時間の確保がしやすい在学中に最上位資格(第1級陸上無線技術士(以下、1陸技)-2年次、伝送交換主任技術者or線路主任技術者-3年次、AI-DD総合種-4年次)を取得させることを目標にされたとのことです。資格をきっかけに学生が電波や無線通信に興味を持つことや中位や最下位レベルの資格取得に留まらず、ワンランク上を目指し努力をさせ上位資格を取得することで実力を付けさせるという効果を期待されたとのことです。平成24年の着任後、次年度からのカリキュラム改定を控えた平成26年度末以降、「2or3年次の1月期国家試験にて一発合格!」を目標に掲げ、1陸技取得支援体制の整備を進めてこられたことの報告がありました。
 
報告会の様子
また、支援体制として、時間外講座の刷新・充実(3講座の年間講座や講義時間無制限など)、受験費用の一部補助、1年後期から3年後期の専門5科目について、講義内容を教科書中心から1陸技国家試験問題を意識したものへの見直し、1年後期必修科目での年度末における資格ならびに資格講座の紹介等、具体的な取組事例が報告されました。こうした取組の結果、平成25・26年度に0名と落ち込んでいた1陸技の取得状況がV字回復を見せ、平成27年度2名、平成28年度5名、平成29年度4名、平成30年度2+α名の合格者を輩出したことの他、大学院進学や電気通信関連企業への就職などにおける実績も示されました。こうした1陸技取得支援の成果が報告される一方で、今後の資格取得支援全体の課題として、1陸技以外の上位資格への対策、資格の有効活用や実務経験の蓄積、長期型養成課程(国家試験の一部免除認定制度)の対象資格拡大等についてお話がありました。
 
質疑応答の様子
最後に行われた質疑応答では、入学時点での資格取得に対して興味を持つ学生割合や資格取得者数における今後の期待値、時間外講座での学生対応の工夫、志願者確保における資格への取組による学科プレゼンス力アップ等が取りあげられ、報告会全体を通し、参加者が情報通信工学科での資格取得に向けた取組について情報を共有し、また意見交換をすることで、今後の資格支援に向けた取組について考える時間を共有することができました。
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