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2020.10.12

第19回FD Café「大学におけるAIデータサイエンスの動向とポイント」を開催しました

10月1日(木)、「大学におけるAIデータサイエンスの動向とポイント」をテーマに、第19回FD Caféをオンラインにて開催いたしました。
※当日の配布資料および様子はこちらをご覧ください(FIT Replay 学内専用)
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今回のFD Caféでは、株式会社ベネッセコーポレーション、大学・社会人事業推進課 課長 高田 能 氏を講師とし、教職員30名(教員16名、職員14名)が集まり、社会環境の変化に伴うデータサイエンティスト人材ニーズの拡大やモデルカリキュラムなどについて、他大学での導入事例などを交えながらご講演頂き、AI・データサイエンス教育について参加者で考える機会となりました。
まず、2030年頃に到来が予測されるSociety5.0時代では、データサイエンティストの人材ニーズが急拡大することが示され、世界各国でSociety5.0に対応した人材育成が行われている現状が紹介されました。コンピュータサイエンス分野の研究・教育において日本は中国やシンガポールなどから遅れており、今後の大学教育のあり方がポイントとなることが示されました。求められているデータサイエンス人材定義として1、コンピューティング(HackingSkills)、2、数学・統計(Math&Statistics Knowledge)、3、実社会への応用(SubstantiveExpertise)の3点が示されました。

ベネッセオンライン講座Udemy for Businessの社会人のリカレント教育のトレンドとしての調査結果が示され、OAスキルやジェネリックスキル、統計学、AIデータに関する講座が上位を占めていること、文系の総合職であってもAIの基礎知識をどう活かすか、データを元にどう判断するのかといった点が重視されていることがわかる結果となっていることが紹介されました。
大学教育において人材育成理念に沿ってAI・データサイエンスをどう展開していくかについて、3つの課題①AI・データサイエンス等の新しい学び、②コロナ禍における教育のデジタル化、③学生本位の学び(⇔自ら学ばない学生)に集約され、これらを教育のDX(デジタルフォーメーション)にどうつなげていくかがポイントになること、あわせて、教育情勢の把握が大切であり、国の方針ではAI・データサイエンス人材を50万人の育成が期待されていること、今後はすべての人がAI・データサイエンスを使いこなすリテラシーを身に付けることを目指す必要があることが示されていると報告されました。

また、その人材育成を担う拠点として、数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアムが設置され、モデルとなる標準カリキュラム、教材を協働して作成し、また各大学の取組を共有、情報交換するための対話の場として設置されていること、数理・データサイエンス・AI教育に取り組んでいる大学を支援するための認定制度が創設される予定であることが紹介されました。(12月~1月公募予定)。さらに、データサイエンス学部を設置する他大学の事例が紹介され、各大学の特色を生かし、理学部数学科や経済学部といった既存のカリキュラムに実社会の課題をデータ工学や人工知能を駆使して解決するPBLを取り入れている内容が紹介されました。
このようなデータサイエンス教育を実施する中での課題として、教える人手が不足していること、新しい科目のため良い教材がないことが挙げられ、苦戦している大学が多い現状も示されました。大学教育のデジタル化が推進される中で、なにより大切なのは学生本位となる教育を考えることであり、今までできなかったことがデジタルでできるようになり付加価値が生み出されたこと、変化の激しい領域だからこそ、各大学でのスモールステップが重要であると述べられました。
講演後の質疑応答では、人材定義の部分での実社会への応用が難しい、現場とのギャップが生じてしまう点について質問があり、高田氏から日本中の大学が同様に感じていると思われ、大学の技術と産業のマッチング、産学連携しか方法はないのではないかとの回答がありました。

最後に、藤岡教務部長より、AI・データサイエンス教育について他大学の状況などを調査しながら議論してきているが、体系立ててカリキュラム等を明示するのが望ましいと改めて感じた。実社会で必要とされる教育カリキュラムとは何かを考えながら進めていかなければならないとの感想と講師への謝辞が述べられ、予定時間いっぱいでの閉会となりました。
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