今回の講演では、「2040年を見据えた大学改革」を主題に、少子化の進行や労働力人口の減少、AIをはじめとする技術革新など日本社会が直面する大きな変化を踏まえながら、私立大学が置かれている現状と今後求められる役割について解説いただきました。また、中央教育審議会の答申や近年の文教政策の流れ、大学の新たな評価制度、高校教育改革や高大接続改革などについても分かりやすく説明いただきました。
小林 浩氏
講演会の様子
その中で、これまでの「質保証」から「質向上」へ高等教育政策の重点が移りつつあることが紹介され、「学修者本位の教育」への転換、学生一人ひとりの成長実感や学修成果の可視化の重要性などについて言及されました。さらに、変化の激しい時代においては、知識の習得だけでなく、「問いを立てる力」や「学び続ける力」を育成することが重要であるとの示唆がありました。
また、今後の大学経営においては「変革に向かう組織文化の醸成」が不可欠であり、教育・研究の質を高めるとともに、大学の強みや特色をより明確に発信し、入口と出口の好循環を生み出し、社会や地域から選ばれ続ける大学となることが重要であることが示されるとともに、これまでの「面倒見の良い大学」から「学生が成長できる大学」へのステップアップが必要との提言もいただきました。
講演後には質疑応答が行われ、大学改革の進め方や今後の社会ニーズへの対応、関東・関西の諸大学の動向などについて活発な意見交換が行われました。
講演会の様子
質疑応答の様子
事後アンケートでは、「文教政策の変遷から現在までをストーリーとして理解できた」、「少子化やAIの普及など大学を取り巻く環境変化について改めて危機感を持った」、「学生が成長できる大学への転換の必要性を強く感じた」などの意見が寄せられ、多くの参加者が高い関心を持って講演に参加したことがうかがえました。回答者のほぼ全員が「とても参考になった」または「参考になった」と回答しており、本講演会は、大学を取り巻く環境変化や高等教育政策の動向を理解するとともに、本学の将来や自身の役割について考える有意義な機会となりました。