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2026.07.06

FIT-ITセミナー「自動運転技術開発の現在地と課題」を開催しました(6/19)

情報マネジメント学科3年次選択科目「人工知能」の授業の一環として、6月19日(金)にFIT-ITセミナーを開催し、学生および教職員に向けて公開しました。
当日は、カリツー株式会社の下村正樹氏を講師に迎え、「自動運転技術開発の現在地と課題」をテーマにご講演いただきました。日本初の自動運転トラック開発を手掛けた株式会社T2の初代社長として自動運転トラックの開発や企業経営に携わってきた経験をもとに、最先端の技術動向からビジネス現場におけるAIの活用、学生へのアドバイスまで、多角的な視点からお話をいただきました。 

 
  • カリツー株式会社 下村氏

  • 講義の様子


講演の前半では、物流の重要性と業界が抱える課題について説明がありました。物流は社会を支える必要不可欠なインフラである一方、ドライバー不足や働き方改革の影響により、将来的な輸送力不足が懸念されています。こうした課題に対しAIの導入が急速に進み、配車計画や積載最適化、業務の自動化など、データを活用した効率化が進展しており、AIの活用スキルはビジネスの現場で不可欠になっている現状が紹介されました。

続いて、自動運転トラックの事業化における歩みや国内外の動向について解説されました。自動運転の社会実装には巨額の資金が必要となるため、下村氏はトラックに絞ったサービスを展開することで資金を調達し、事業化を進めてこられました。世界ではアメリカや中国が車両自動運転の分野で先行していますが、その背景には資金力やスケールメリットだけでなく「失敗に対する寛容さ」がある点を指摘されました。日本は実証実験や規制などの理由から遅れをとっていますが、ドライバー不足の解消や事故削減、CO2削減の観点からも、持続可能な物流の維持には自動運転の実現が不可欠であると説明されました。 

さらに、機械学習やEnd-to-End Model等を活用した認識・判断・制御といった技術の概要が紹介され、自動運転が複数分野の知識を統合した高度な技術であることが説明されました。あわせて、技術の進展が早い分野であるからこそ、継続的に学び続ける姿勢の重要性が強調されました。

講演後の質疑応答では、日本における完全自動運転の展望やドローン物流の可能性、将来の車内空間など様々な質問が寄せられました。また、学生自身の研究の応用可能性についての質問もあり、社会実装を見据えた視点や、挑戦を続ける姿勢の大切さについて具体的な助言がなされました。
最後に、「技術を極めることは大切だが、それらを掛け合わせて新しい価値を創造するのは人でしかできない仕事である。壁にぶつかったときは仲間とともに乗り越えてほしい。」とのメッセージが送られ、学んだ知識を社会に結びつける力や、挑戦する姿勢の重要性が語られました。
本セミナーを通じて、学生にとって、授業で学ぶAI技術が実社会でどのように活用されているのかを具体的に理解する貴重な機会となりました。

 
  • 講演の様子

  • 質疑応答の様子

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