トピックス
2025.11.18
2025年度「教学マネジメント委員意見交換会」を開催しました(10/29)
10月29日(水)、2025年度「教学マネジメント委員意見交換会」を開催し、教員13名・職員7名の計20名が参加しました。本意見交換会は、評価・推進部会構成員(教学マネジメント委員および教学マネジメント部門員)を対象とし、所属組織を越えて、本学に必要な教育改善について意見交換を行うことにより、課題に対する認識共有を図り、効果的なFD 活動につなげることを目的として開催されたものです。今年度は①データで見る福工大生の姿、②14週授業の在り方についての2つのテーマに分かれて意見交換や情報共有が行われました。
まず、山澤教学マネジメント部門長より開会の挨拶とタイムテーブルの説明があった後、テーマ別に分かれ意見交換が行われました。各テーマ別意見交換の概要は次のとおりです。
①データで見る福工大生の姿
まず話題提供として、授業の達成目標(シラバスに設定した新DPのA~Hのコンピテンシー)と「学びの振り返りアンケート」における学生の達成実感との整合度の分布を示す箱ひげ図を用いて、各学科・センターの特徴が示され、その後コンピテンシー別に、設定授業数と学生の達成実感の割合を示すグラフをもとに、関与度と達成実感の関係性や学科の傾向などについて説明がありました。
話題提供を受け、授業の達成目標(コンピテンシー)と学生の達成実感との整合度を主な観点として、授業科目やカリキュラムレベルでの良い点や改善点等について意見交換が行われました。
[主な意見]
・学生の達成実感と科目のコンピテンシーの整合度は、導入教育の有無に影響していると考えられる。
例) ・社会環境学科をはじめ、情報工学科や情報システム工学科では導入科目があり、いずれも整合度が高い。
・導入科目がない学科では、整合度が低く出る一因となっている可能性がある。
提案)・1年次に学科全体の学びを伝える導入科目の設置を検討。
・学生の達成実感と科目のコンピテンシーの整合度は、導入教育の有無に影響していると考えられる。
例) ・社会環境学科をはじめ、情報工学科や情報システム工学科では導入科目があり、いずれも整合度が高い。
・導入科目がない学科では、整合度が低く出る一因となっている可能性がある。
提案)・1年次に学科全体の学びを伝える導入科目の設置を検討。
前田機構長がファシリテーター役となり教職員10名で意見交換
・出席率が低い学生のデータが整合度を下げている可能性がある。出席状況、留年などの学生プロファイルを考慮した分析が求められる。
例) ・出席率の高い学生と低い学生で整合度に差がある可能性が指摘され、単純な
合格率では授業の質を測れない。
提案)・出席率を含む評価指標の導入や、出席率に応じたデータ分析の実施を検討し
てほしい。
・4年で卒業し、GPAが高い学生のデータを示すことで、教育成果の実態をより
正確に把握できるのではないか。
例) ・出席率の高い学生と低い学生で整合度に差がある可能性が指摘され、単純な
合格率では授業の質を測れない。
提案)・出席率を含む評価指標の導入や、出席率に応じたデータ分析の実施を検討し
てほしい。
・4年で卒業し、GPAが高い学生のデータを示すことで、教育成果の実態をより
正確に把握できるのではないか。
・難易度が高すぎると、整合度が下がる傾向があると考えられる。
例) ・ある授業では単位取得が難しいとされ、整合度が低く外れ値となった。
提案)・難易度の設定が最終的には人材育成に関わるため、易しすぎても難しすぎて
もよくない。適切な難易設定が必要。
・1年次授業の初回で授業内容や期末テストの難易度を示し目標を明確にしておく、評価基準(ルーブリック)を提示するなど、学生が取り
組みやすくなる工夫が必要。
・小テストや中間テストの頻度を増やし解説を行うなど、理解度を確認しながら進行する。
例) ・ある授業では単位取得が難しいとされ、整合度が低く外れ値となった。
提案)・難易度の設定が最終的には人材育成に関わるため、易しすぎても難しすぎて
もよくない。適切な難易設定が必要。
・1年次授業の初回で授業内容や期末テストの難易度を示し目標を明確にしておく、評価基準(ルーブリック)を提示するなど、学生が取り
組みやすくなる工夫が必要。
・小テストや中間テストの頻度を増やし解説を行うなど、理解度を確認しながら進行する。
・特徴ある学科について科目等の確認、学生の認識状況について。
例) ・「電子情報工学入門」では、主に課題・レポートを通じて計画、実行する力を評価し、Dメタ認知・実現力を主関与とする科目として位置づ
けられている。
・来年度から始まる「自己成長と学び」科目を通じて、メタ認知の理解を促進する。
・教養科目以外では、情報工学科でEグローバルマインドやF未来構想力、H発信力で高い整合度が出ている。(「情報基礎ゼミナール」)
・Gデジタル力は、各学科ほぼまんべんなく関与する科目がある。
提案)・1年生にはA幅広い教養やB専門知識・技能以外のコンピテンシーについて、入学時にルーブリックを用いた自己評価をポートフォリオに記録
してもらっているが、授業科目との関連までは十分に理解されていないと思う。今後は学生また教員に対しても、より多くの情報提供が必
要である。
例) ・「電子情報工学入門」では、主に課題・レポートを通じて計画、実行する力を評価し、Dメタ認知・実現力を主関与とする科目として位置づ
けられている。
・来年度から始まる「自己成長と学び」科目を通じて、メタ認知の理解を促進する。
・教養科目以外では、情報工学科でEグローバルマインドやF未来構想力、H発信力で高い整合度が出ている。(「情報基礎ゼミナール」)
・Gデジタル力は、各学科ほぼまんべんなく関与する科目がある。
提案)・1年生にはA幅広い教養やB専門知識・技能以外のコンピテンシーについて、入学時にルーブリックを用いた自己評価をポートフォリオに記録
してもらっているが、授業科目との関連までは十分に理解されていないと思う。今後は学生また教員に対しても、より多くの情報提供が必
要である。
[まとめ]
まだ新DPが始まったばかりで1年前期の段階であり、全体像は4年間完成するまでは分からないが、各学科のDP整合の分布状況を現状認識として捉えている。今後もモニタリングを続け、意見交換しながら、あるべき姿を模索していきたい。
まだ新DPが始まったばかりで1年前期の段階であり、全体像は4年間完成するまでは分からないが、各学科のDP整合の分布状況を現状認識として捉えている。今後もモニタリングを続け、意見交換しながら、あるべき姿を模索していきたい。
教職員10名で意見交換
② 14週授業の在り方について
14週授業やクオーター制の導入について意見交換が行われ、研究・FD(Faculty Development)を促進し、学生の多様な活動を支援するための制度変更の可能性を検討しました。
[肯定的な意見]
・14週授業にすることで生まれる2週間の余裕を長期休暇に充て、学生が留学やインターンシップに参加しやすくなる。
・クオーター制で「ギャップクオーター(授業のない期間)」を設ければ、教員が研究に集中できる。
・授業が週2回になることで学習内容の定着が期待でき、試験範囲が狭まることで学生の負担が軽減される可能性がある。
・初回授業をオンデマンド化するなど工夫すれば、14週の移行は無理なく可能ではないか。
・14週授業にすることで生まれる2週間の余裕を長期休暇に充て、学生が留学やインターンシップに参加しやすくなる。
・クオーター制で「ギャップクオーター(授業のない期間)」を設ければ、教員が研究に集中できる。
・授業が週2回になることで学習内容の定着が期待でき、試験範囲が狭まることで学生の負担が軽減される可能性がある。
・初回授業をオンデマンド化するなど工夫すれば、14週の移行は無理なく可能ではないか。
[課題・懸念点]
・実験科目を週2回行うと、予習・レポート作成のサイクルが非常に短くなり学生の負担が過大になる。
・特に前期の早い段階で終わるクオーターでは、再試験の期間を確保するのが難しい。
・入試担当の教員などは通年で入試業務に関わることもあり「ギャップクオーター」が設定できても研究に専念できない場合もあり、制度の恩恵を受けられる教員とそうでない教員で不公平が生じる。
・成績処理などの事務作業が年2回から4回に増え、教務課の負担が大きくなる。
・試験期間を設けると結局15週と変わらなくなり、何のための変更か不明確になる。
・実験科目を週2回行うと、予習・レポート作成のサイクルが非常に短くなり学生の負担が過大になる。
・特に前期の早い段階で終わるクオーターでは、再試験の期間を確保するのが難しい。
・入試担当の教員などは通年で入試業務に関わることもあり「ギャップクオーター」が設定できても研究に専念できない場合もあり、制度の恩恵を受けられる教員とそうでない教員で不公平が生じる。
・成績処理などの事務作業が年2回から4回に増え、教務課の負担が大きくなる。
・試験期間を設けると結局15週と変わらなくなり、何のための変更か不明確になる。
[他大学の事例] (九産大等)
・クオーター制を導入した大学では、実態としてセメスター制を形式的に分割した運用も多く、純粋なクオーター制としての運用は限定的である。
・クオーターとセメスターを混在させている大学では、学生が履修登録やスケジュールの管理で混乱をきたしている事例が共有された。
・先行している大学ではトップダウンで導入を決定した大学が多い。教員の負担が一時的に増える場合もあり、最終的にどのようなベネフィットが得られるかは、まだまだ事例が少なく不透明である。
・クオーター制を導入した大学では、実態としてセメスター制を形式的に分割した運用も多く、純粋なクオーター制としての運用は限定的である。
・クオーターとセメスターを混在させている大学では、学生が履修登録やスケジュールの管理で混乱をきたしている事例が共有された。
・先行している大学ではトップダウンで導入を決定した大学が多い。教員の負担が一時的に増える場合もあり、最終的にどのようなベネフィットが得られるかは、まだまだ事例が少なく不透明である。
[移行案の提案]
・案1: 1, 2年生は現行のセメスター制を維持し、3年生以降のみクオーター制を導入する案が検討されたが、1,2年生授業でセメスター科目が残ると、教員側のギャップクオーターは作れず、メリット(研究期間確保)が得られないのではないか。(特に数・物系の教員は1,2年生授業の担当が多いことから専門科目を主とする教員に比べ恩恵が受けにくいことが予想される)
・案2: 15週を14週に短縮し、削減した1週をオンデマンド授業の視聴・試験の振り返りなどに活用する案(福大・関西大などの形式)は、ハードルが低く、実現可能性が高いのではないか。
・案1: 1, 2年生は現行のセメスター制を維持し、3年生以降のみクオーター制を導入する案が検討されたが、1,2年生授業でセメスター科目が残ると、教員側のギャップクオーターは作れず、メリット(研究期間確保)が得られないのではないか。(特に数・物系の教員は1,2年生授業の担当が多いことから専門科目を主とする教員に比べ恩恵が受けにくいことが予想される)
・案2: 15週を14週に短縮し、削減した1週をオンデマンド授業の視聴・試験の振り返りなどに活用する案(福大・関西大などの形式)は、ハードルが低く、実現可能性が高いのではないか。
[まとめ]
制度移行には学生の活動機会を広げたり、教員の研究時間を確保したりするメリットが期待される一方で、実験科目や再試験の運用、教員間の公平性、事務負担の増大といった多くの現実的な課題があることが挙げられた。特に、実験や入試業務など、学部・学科によって事情が大きく異なるため、一律の導入には慎重な意見が多かった。
前田機構長から閉会挨拶約75分間のテーマ別での意見交換の後、各テーマのファシリテーターから、意見交換内容について全体共有がありました。最後に前田教育開発推進機構長よりまとめとして、本日ご参加いただいた先生方には、自学部・自学科のカリキュラムにおいて、様々な切り口の視点を持ちエキスパートになっていただきたい。「学生の成長度を可視化して見る」ことと「14週授業やクオーター制の導入」は文科省、認証評価機関からの要請のため必須の課題であり、FD活動として、協議しながら構築していくことが重要である。「学修成果の可視化」では学生に改善点を伝え、カリキュラムの観点から学生の成長のためにどのようなカリキュラムの作り方が必要なのか議論し続けることが求められている。大学にとって必要な事項であることをご理解いただいて今後もご協力いただきたい、とお話があり終了となりました。