教職員向け
2025.08.04
第38回FD Café「FIT教育賞受賞者報告会」を開催しました (7/25)
7月25日(金)、第38回FD Café「2024年度FIT教育賞受賞者報告会」をE棟3F FDセミナー室にて開催いたしました。
今回のFD Caféは、教職員56名(本学教職員52名、非常勤講師2名、福岡未来創造プラットフォーム加盟大学から2名)が参加し、2024年度FIT教育賞受賞者の4名の先生(情報工学科 正代教授、情報マネジメント学科 木村准教授、電気工学科 北﨑准教授、電子情報工学科 松木教授)から授業や取組における工夫や課題について発表頂き、参加した教職員と意見交換を行いました。
各取組について以下の通り発表がありました。
【グッドプラクティス部門(個人表彰)】
■学生の主体性を引き出す工夫の実施
情報工学科正代隆義教授から、「大学授業における成績分布の二峰性の解消に向けて」をテーマに報告がありました。2024年度後期科目「離散数学」での授業設計の基本構造、提出・採点・フィードバック体制、教育的効果と学生の反応、演習と試験、総合成績の分布まとめと今後の展望について発表されました。学生の学力背景の多様化やモチベーションの差などから起因する成績分布の二峰性を緩和するため、演習と試験を明確に分けた評価設計を行ったことが報告されました。演習は毎授業実施、提出期限を工夫することで学習習慣の定着を促進していること、試験はマーク式と記述式を併用し、理解の深さを測定、提出・採点・フィードバックはmy FITを活用し、効率と質の両立の実現を目指していることが報告されました。結果として、成績分布は中間層を含む安定した形となり、学生の「納得感」や「取り組みやすさ」につながっているのではないかとの報告がありました。今後はLMSの活用や自己評価制度の導入、成績分布の定量分析などを通じて、さらなる教育効果の向上を目指していくことが述べられました。
■社会とのつながりを育む教育活動
情報マネジメント学科木村富也准教授から、「サプライチェーンマネジメント」をテーマに学科の学生の特性や教育の課題、社会との接点を重視した教育活動について発表がありました。木村准教授の実感としては自学科の学生はプログラミングが苦手な学生が多く、就職先のイメージもまだ具体的に持てていない様子がうかがえるが、約半数が情報通信分野に就職している現状を踏まえ、社会を知ってもらうために企業講話を通じた実践的な学びを展開していることが報告されました。その中で、外部講師による講話にはブリヂストン、LINEヤフーや三菱総研DCSなど多様な企業に参加頂き、さらに、海外留学を通じて柔軟性と挑戦力を育む取組も進行中であること、社会で求められる人材像として「一歩踏み出す力」、「柔軟な対応力」、「グローバルな視野」が重要であるため、そのような人材を育成するための取組を継続し、その一環として学科4年生5名が9月から3か月留学予定であることが述べられました。
■教育手法のDX推進
電気工学科北﨑訓准教授から、「教育手法のDX推進」をテーマに、「電気回路」の授業改革について発表がありました。従来授業の課題に対し、Moodleを活用した学修環境の構築、成績可視化システムの開発、生成AIの導入など多面的な改善を実施していることが報告されました。FIT-Moodleでは、講義資料や動画、ミニテストを体系的に配置し、学修ログを自動収集し、学生の理解度に応じた支援を可能にしたこと、また、生成AI(Gemini、ChatGPT、Claude)を使い分けることで教材作成の効率化を図り、教員の負担軽減にもなったことが報告されました。さらに、学生の学修状況を匿名で可視化するシステムを研究室HP上に公開し、自己理解と振り返りを促進していることが報告されました。北﨑准教授から、こういった技術は手段であり、学生の主体的学修支援が目的であり、教育DXの本質は地道な改善の積み重ねにあると考えている、今後は、H5Pによるインタラクティブ教材の充実や他科目への展開を目指していくことが述べられました。
■【実践力育成部門(チーム表彰)】
電子情報工学科松木裕二教授から、「明新科技大学研修プログラム」について発表がありました。このプログラムは同学科の中村准教授と倪教授と協働で取り組んでおり、プログラムを始めた背景としてTSMC熊本進出に伴う半導体人材育成ニーズが急増したこと、2023年12月に明新科技大学と包括連携協定を締結し、その連携協定の取組としてスタートしたことが報告されました。本プログラムは、2024年度2年次生8名が参加し、事前研修として台湾や明新科技大学の事前知識、半導体に関する知識、英語や中国語の研修を行い、現地での研修では半導体技術の基礎講義や実習設備の見学、企業訪問、中国語・英語講座、文化体験などを通じて、専門知識と国際的視野を深めたことが報告されました。参加した学生の満足度は非常に高く、特に半導体講座と語学教育が好評であったこと、今後は長期留学への展開を視野に、語学力向上と経済支援の充実が課題であると述べられました。
意見交換では、「情報マネジメント学科の学生はプログラミングが苦手な傾向があるが半数がプログラミングに関する職種についているとのことだが、同学科の学生にとって向いている職種は何だと考えますか」という質問に、木村准教授から、「日本人は周りと調整しながら仕事を進めていくのが得意なので、製造や建設などの特定分野に従事するのも大切だが、それらを企画する職種が企業からも求められており、情報マネジメント学科の学生には適しているのではないかと考える。」と回答がありました。
また、moodleの活用について質問があり、北﨑准教授から「大学の授業支援のシステムのFIT-moodleを使用しており、拡張機能も情報基盤センターと相談しながら活用しています。」と回答がありました。
最後に、副学長の前田教育開発推進機構長から、発表者への謝辞が述べられ、発表を通して4名の先生方の日々の努力や工夫が伝わってきました、このような先生方がいることが本学の教育力の源だと感じました。これからも教育改革にご協力頂きたいと述べられました。
実施後のアンケートでは、「他の先生の教育実践について直接的に知る機会があまりないので参考になった。」、「受賞者の先生方が、本学学生をどのように評価していて、どのような工夫を行って教育効果を高めようとしているのか、具体的に知ることができたから。」、「先生方が学生の意欲を高めるために様々な工夫を凝らされていることを知り、私自身も一層努力を重ねていく必要があると感じました。」、との感想をいただきました。
※当日の資料と動画(学内限定)はこちらをご覧ください。
第38回FDCafé「FIT教育賞受賞者報告会」|セミナー等ご案内|教職員の方へ|福岡工業大学 教育開発推進機構
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今回のFD Caféは、教職員56名(本学教職員52名、非常勤講師2名、福岡未来創造プラットフォーム加盟大学から2名)が参加し、2024年度FIT教育賞受賞者の4名の先生(情報工学科 正代教授、情報マネジメント学科 木村准教授、電気工学科 北﨑准教授、電子情報工学科 松木教授)から授業や取組における工夫や課題について発表頂き、参加した教職員と意見交換を行いました。
各取組について以下の通り発表がありました。
【グッドプラクティス部門(個人表彰)】
■学生の主体性を引き出す工夫の実施
情報工学科正代隆義教授から、「大学授業における成績分布の二峰性の解消に向けて」をテーマに報告がありました。2024年度後期科目「離散数学」での授業設計の基本構造、提出・採点・フィードバック体制、教育的効果と学生の反応、演習と試験、総合成績の分布まとめと今後の展望について発表されました。学生の学力背景の多様化やモチベーションの差などから起因する成績分布の二峰性を緩和するため、演習と試験を明確に分けた評価設計を行ったことが報告されました。演習は毎授業実施、提出期限を工夫することで学習習慣の定着を促進していること、試験はマーク式と記述式を併用し、理解の深さを測定、提出・採点・フィードバックはmy FITを活用し、効率と質の両立の実現を目指していることが報告されました。結果として、成績分布は中間層を含む安定した形となり、学生の「納得感」や「取り組みやすさ」につながっているのではないかとの報告がありました。今後はLMSの活用や自己評価制度の導入、成績分布の定量分析などを通じて、さらなる教育効果の向上を目指していくことが述べられました。
情報工学科 正代教授
情報マネジメント学科木村富也准教授から、「サプライチェーンマネジメント」をテーマに学科の学生の特性や教育の課題、社会との接点を重視した教育活動について発表がありました。木村准教授の実感としては自学科の学生はプログラミングが苦手な学生が多く、就職先のイメージもまだ具体的に持てていない様子がうかがえるが、約半数が情報通信分野に就職している現状を踏まえ、社会を知ってもらうために企業講話を通じた実践的な学びを展開していることが報告されました。その中で、外部講師による講話にはブリヂストン、LINEヤフーや三菱総研DCSなど多様な企業に参加頂き、さらに、海外留学を通じて柔軟性と挑戦力を育む取組も進行中であること、社会で求められる人材像として「一歩踏み出す力」、「柔軟な対応力」、「グローバルな視野」が重要であるため、そのような人材を育成するための取組を継続し、その一環として学科4年生5名が9月から3か月留学予定であることが述べられました。
情報マネジメント学科 木村准教授
電気工学科北﨑訓准教授から、「教育手法のDX推進」をテーマに、「電気回路」の授業改革について発表がありました。従来授業の課題に対し、Moodleを活用した学修環境の構築、成績可視化システムの開発、生成AIの導入など多面的な改善を実施していることが報告されました。FIT-Moodleでは、講義資料や動画、ミニテストを体系的に配置し、学修ログを自動収集し、学生の理解度に応じた支援を可能にしたこと、また、生成AI(Gemini、ChatGPT、Claude)を使い分けることで教材作成の効率化を図り、教員の負担軽減にもなったことが報告されました。さらに、学生の学修状況を匿名で可視化するシステムを研究室HP上に公開し、自己理解と振り返りを促進していることが報告されました。北﨑准教授から、こういった技術は手段であり、学生の主体的学修支援が目的であり、教育DXの本質は地道な改善の積み重ねにあると考えている、今後は、H5Pによるインタラクティブ教材の充実や他科目への展開を目指していくことが述べられました。
電気工学科 北﨑准教授
電子情報工学科松木裕二教授から、「明新科技大学研修プログラム」について発表がありました。このプログラムは同学科の中村准教授と倪教授と協働で取り組んでおり、プログラムを始めた背景としてTSMC熊本進出に伴う半導体人材育成ニーズが急増したこと、2023年12月に明新科技大学と包括連携協定を締結し、その連携協定の取組としてスタートしたことが報告されました。本プログラムは、2024年度2年次生8名が参加し、事前研修として台湾や明新科技大学の事前知識、半導体に関する知識、英語や中国語の研修を行い、現地での研修では半導体技術の基礎講義や実習設備の見学、企業訪問、中国語・英語講座、文化体験などを通じて、専門知識と国際的視野を深めたことが報告されました。参加した学生の満足度は非常に高く、特に半導体講座と語学教育が好評であったこと、今後は長期留学への展開を視野に、語学力向上と経済支援の充実が課題であると述べられました。
電子情報工学科 松木教授
最後に、副学長の前田教育開発推進機構長から、発表者への謝辞が述べられ、発表を通して4名の先生方の日々の努力や工夫が伝わってきました、このような先生方がいることが本学の教育力の源だと感じました。これからも教育改革にご協力頂きたいと述べられました。
教育開発推進機構長 前田副学長
※当日の資料と動画(学内限定)はこちらをご覧ください。
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