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2024.10.25
2024年度FIT-ITセミナー「グローバル金融市場と日本-福岡の可能性-」を開催しました(10/7)
10月7日(月)、C棟地下ホールにて2024年度FIT-ITセミナー「グローバル金融市場と日本-福岡の可能性-」を開催し、学生78名、教職員19名、計97名が参加しました。セミナーの第一部では、合同会社CCSマネジメント会長兼福岡県国際金融アドバイザー高橋秀行様から、①グローバル金融市場の動向、②日本の状況と課題-何故資産運用立国なのか、③福岡の可能性についてご講演頂き、第二部では、高橋様と藤岡寛之情報工学部長、本学学部生3名で「福岡のグローバル化から考える学びとキャリア」をテーマにパネルディスカッションを行いました。
まず、合同会社CCSマネジメント会長兼福岡県国際金融アドバイザー高橋秀行様から以下の3点について講演がありました。
①グローバル金融市場の動向:2008年のリーマンショックや2011年のギリシャショックは何故起きたのか、世界はこうした危機にどう対応したのか、コロナショックとその後について
②日本の状況と課題-何故資産運用立国なのか:日本の現在の状況(巨額の財政赤字、コントロール不能の貿易収支、ゼロ金利に支えられた財政、高齢化問題)
③福岡の可能性:なぜ福岡が資産運用立国の特区に選ばれたのか
グローバル金融市場の動向として、2000年代半ばから始まった世界的な景気拡大局面では、中国と中東の獲得した資金余剰が、米国へと流れ込んだ結果、米国では長期金利が押さえつけられたため、景気過熱に拍車が掛かったこと、資源国の大半は石油等の輸出代金もドルで、それも米国に流れて米国の長期金利が更に低く押さえつけられたことが説明されました。その後、国際的な金融危機を受けて、各国では大幅な金利引下げが実施され、結果、米国やカナダでは政策金利がほぼゼロに近い水準へ引き下げられたことが説明されました。
次に日本の現状として、巨額の財政赤字を抱えていること、元々経常収支と貿易収支が黒字だったが、2011年の大震災以降稼働している原発もすべてではなく、エネルギー補填のために石炭や天然ガスの輸入に頼っている現状で現在のような円安が加速することで貿易収支もコントロール不可能となることが説明されました。このような状況の中で日本がどう進んでいくかについて資産運用立国を目指すことが示されたことが説明されました。
続いて、日本政府は資産運用立国に向けた施策のひとつ「資産運用特区」の候補として福岡県や大阪府、東京都、札幌市の4自治体を軸に検討していること、4都市は国際金融都市を目指して受け入れ体制を整備してきており、なぜ福岡に拠点を設立したかについては、福岡は立地やアクセスの利便性から国内外で注目されており、働く者にとっても魅力的な都市である福岡の可能性について述べられました。
続いて、引き続き高橋様にご登壇いただき、本学情報工学部長の藤岡教授と学部生から板屋さん(情報工学科2年)、桃崎さん(電気工学科1年)、田嶋さん(情報マネジメント学科1年)が登壇し、「福岡のグローバル化から考える学びとキャリア」をテーマにディスカッションを行いました。
藤岡教授から、大学では一つの専門を極めるという目的もあるが、実社会では専門を超えて学んでいくことが求められており、例えばFinTech(フィンテック)のような金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた学びや分野を超えた関りが必要とされている背景が示され、ここでは理系の学び、福岡のグローバル化やキャリアについて意見交換を行いたいと述べられました。まずは、学生にとってのグルーバル化とは何か、グローバル化に何が必要と思うかについて各自意見が述べられました。
板屋さん:「自分の周りの環境だけでなく海外のことも学び、いい点は取り入れることで多様化が進み、グローバル化につながるのではないか」、田嶋さん:「グローバル化といわれるが、身の回りで実際にどのくらいグローバル化しているかわからない」、桃崎さん:「海外の方との交流をするためにまずは英語を学んでいくことが必要ではないか」とのコメントがありました。高橋様から、「英語の話がありましたが、皆さんがこれから働く社会では日本人とだけ働くとは限らないので、今後はより英語が必須であり、英語ができないと正当な評価がしてもらえないことになる、英語は道具なのでぜひ使えるようになってほしい。」とのコメントを頂きました。これについて、板屋さんから、「言葉を翻訳するだけであればAIが対応できるかもしれないが、自分の伝えたいことを自分の言葉で言えるように勉強していきたい。」桃崎さんからは、「英語はそんなに得意ではないと思っていたが、道具として学ぶということであれば取り組みやすいと思った。」とコメントがありました。
続いて、高橋様からの質問を元に意見交換が行われました。まず、「大学生の今、将来の何に不安があるのか。」と質問があり、板屋さんから、「大学2年生になって少しずつ専門の内容も学び始めたが、今学んでいる自分の技術が実社会で活かせるのか不安。」、桃崎さんから、「学んだことをどう使っていくのかがまだイメージがわかない。」、田嶋さんから、「学んだことが将来とどうつながっているのかがまだ見えない。」との回答がありました。これについて高橋様から、「学びと将来に不安があるとのことだが、不安を払しょくするためにもぜひ自分の専門以外のことにも興味を持ってもらいたい。日本で今何が起きているのか、金融、経済、視野を広げて学んでほしい。」とのコメントがありました。また、「金融についてどう考えるか。」と質問があり、桃崎さんから、「日本が持っている預金を投資にまわすということは知らなければできないことであり、金融を学ぶことの必要性を感じた。」、田嶋さんから、「学ばないと自分が損をすると感じたので学ばなければいけない。」、板屋さんから、「今のうちから将来のために学んでいきたい。」と回答がありました。高橋様からは、「ぜひ金融とは何だろうというところから学んでほしい。」とコメントがありました。
会場から、「自分はデータサイエンティストを目指しているが、金融の分野で活躍されているデータサイエンティストはどういった仕事をしているのか。」と質問があり、高橋様から、「データの整理や仕分けを行ってユーザーが使いやすいようにしたり、投資行動の予測などを行ったり、世界状況からどういったことが起きているのかなどのテキストマイニングなどを行っている。」と回答がありました。
最後に、藤岡情報工学部長から「情報マネジメント学科は情報工学の視点で金融も含めてデータサイエンスについて学んでいくことになるので、学生には社会で起こっていることに興味を向けて、自分の学んでいることと社会で起こっていることがどうつながっているのかをデータを踏まえて考えてほしい。」と挨拶があり、最後に登壇者へのお礼が述べられ、会が締めくくられました。
事後アンケートから、「金融について全く関心がなかったが、興味を持つようになった。」、「海外経験の豊富な講師の方の話で説得力があり分かりやすかった。」、「英語は特別なものではなく、必要なものであることに気づき、これからは英語をもっと意欲的に勉強しようと思った。」との回答がありました。
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まず、合同会社CCSマネジメント会長兼福岡県国際金融アドバイザー高橋秀行様から以下の3点について講演がありました。
①グローバル金融市場の動向:2008年のリーマンショックや2011年のギリシャショックは何故起きたのか、世界はこうした危機にどう対応したのか、コロナショックとその後について
②日本の状況と課題-何故資産運用立国なのか:日本の現在の状況(巨額の財政赤字、コントロール不能の貿易収支、ゼロ金利に支えられた財政、高齢化問題)
③福岡の可能性:なぜ福岡が資産運用立国の特区に選ばれたのか
合同会社CCSマネジメント会長兼福岡県国際金融アドバイザー
高橋 秀行 様
次に日本の現状として、巨額の財政赤字を抱えていること、元々経常収支と貿易収支が黒字だったが、2011年の大震災以降稼働している原発もすべてではなく、エネルギー補填のために石炭や天然ガスの輸入に頼っている現状で現在のような円安が加速することで貿易収支もコントロール不可能となることが説明されました。このような状況の中で日本がどう進んでいくかについて資産運用立国を目指すことが示されたことが説明されました。
続いて、日本政府は資産運用立国に向けた施策のひとつ「資産運用特区」の候補として福岡県や大阪府、東京都、札幌市の4自治体を軸に検討していること、4都市は国際金融都市を目指して受け入れ体制を整備してきており、なぜ福岡に拠点を設立したかについては、福岡は立地やアクセスの利便性から国内外で注目されており、働く者にとっても魅力的な都市である福岡の可能性について述べられました。
パネルディスカッションの様子
板屋さん:「自分の周りの環境だけでなく海外のことも学び、いい点は取り入れることで多様化が進み、グローバル化につながるのではないか」、田嶋さん:「グローバル化といわれるが、身の回りで実際にどのくらいグローバル化しているかわからない」、桃崎さん:「海外の方との交流をするためにまずは英語を学んでいくことが必要ではないか」とのコメントがありました。高橋様から、「英語の話がありましたが、皆さんがこれから働く社会では日本人とだけ働くとは限らないので、今後はより英語が必須であり、英語ができないと正当な評価がしてもらえないことになる、英語は道具なのでぜひ使えるようになってほしい。」とのコメントを頂きました。これについて、板屋さんから、「言葉を翻訳するだけであればAIが対応できるかもしれないが、自分の伝えたいことを自分の言葉で言えるように勉強していきたい。」桃崎さんからは、「英語はそんなに得意ではないと思っていたが、道具として学ぶということであれば取り組みやすいと思った。」とコメントがありました。
最後に、藤岡情報工学部長から「情報マネジメント学科は情報工学の視点で金融も含めてデータサイエンスについて学んでいくことになるので、学生には社会で起こっていることに興味を向けて、自分の学んでいることと社会で起こっていることがどうつながっているのかをデータを踏まえて考えてほしい。」と挨拶があり、最後に登壇者へのお礼が述べられ、会が締めくくられました。
事後アンケートから、「金融について全く関心がなかったが、興味を持つようになった。」、「海外経験の豊富な講師の方の話で説得力があり分かりやすかった。」、「英語は特別なものではなく、必要なものであることに気づき、これからは英語をもっと意欲的に勉強しようと思った。」との回答がありました。