トピックス
2024.10.15
第35回FDCafé「やってみようと思ったきっかけ」を共有しよう!を開催しました(9/20)
9月20日(金)「やってみようと思ったきっかけを共有しよう!」をテーマに、第35回FD CaféをE棟3F R1にて開催いたしました。
今回のFD Caféは、教員と学生が「学びへの動機づけ」に関してグループワークを通して理解を深め、今後の本学における学習者本位の教育の推進、全学的な授業改善につなげることを目的に、教職学によるFD Café を開催し、学生20名、教職員27名、東北工業大学から8名、計55名が参加しました。
まず、学生FD FIT-joinが実施した学生アンケートの報告を行い、教養力育成センターの原田寛子教授のファシリテーションによるグループワークでは、興味、関心を持った事にチャレンジしようと思ったきっかけは何なのか、また、それを続けた理由は何なのかなどについて、内発的動機づけと外発的動機づけの関連から見えるものについて共に考えました。
開会にあたり、東北工業大学の小林副学長から東北工業大学の紹介とご挨拶を頂きました。
続いて、FIT-joinの近藤さん(知能機械工学科4年)、王丸さん(情報工学科2年)と板屋さん(情報工学科2年)から、FIT-joinが前期に実施した学生アンケートの報告を行いました。
この学生アンケートは学生が授業や大学生活に対して抱いている不安や改善してほしい点について調査を行い、結果を分析し、教員との意見交換の場で授業改善に向けた提案をすることを目的としています。今年度は、「動機づけ」、「昨年度との比較」、「学校改善」の3つを調査の柱とし、分析結果から、課題を見つけ、学生生活を充実させるために必要なことについて提案が行われました。
アンケート実施期間は7/12~8/6の約3週間で、対象は本学の学生全体、回答は455件(昨年度634件)であったことが報告されました。今回はアンケートの結果を基に仮説と検証を行うために夏休み期間に湯布院のFITセミナーハウスで研修合宿を実施したことが報告されました。
まず、現状として学生がどのくらい学生生活が充実しているのかを調査したところ、90%の学生が「とても充実している、充実している」と回答しており、多くの学生が充実している様子がうかがえました。その理由として、充実している学生は、「良い人間関係を築けているから」、「勉強しやすい環境が整っているから」との回答が多く、一方で充実していない学生は、「勉強が難しい」、「気軽に話せる人がいない」との回答が多いことが分かりました。このことから、次の3つの仮説を基にアンケート分析を行いました。
①大学生活が充実している学生は自主的に様々なことに取り組んでいるのではないか(動機づけ)
②大学生活が充実している学生は先生や友人との交流が多いのではないか(人間関係)
③大学生活が充実している学生は成績に不満が少ないのではないか(成績関係)
1点目の「大学生活が充実している学生は自主的に様々なことに取り組んでいるのではないか(動機づけ)」については、現在頑張っていることやそれを始めようと思ったきっかけ、その原動力などの設問と充実度の分析から、充実している人は勉強だけでなく何かしらチャレンジしていること、人との交流に関わることに取り組んでいることがわかりました。一方で充実していない人は勉強の他に取り組んでいることが少ないことが分かりました。
2点目の、「大学生活が充実している学生は先生や友人との交流が多いのではないか。(人間関係)」については、挫折をした時にどう乗り越えたかという設問に対し、回答者の33.3%が友人、先輩や先生に相談をして解決をしたと回答がありました。さらに、講義外で先生に相談したり話したりしている学生のうち93.4%の学生が学生生活は充実していると回答していることがわかりました。一方で、先生に相談をする場となるオフィスアワーの利用率を調べたところ、76.5%の学生が利用したことがないとの回答でした。このことから、学生、教職員との交流ができる環境づくりが必要であるとわかりました。
3点目の、「大学生活が充実している学生は成績に不満が少ないのではないか。(成績関係)」については、2024年度は過去3年間のうち増加傾向にあり、その理由としてはテストの返却がないことや解説がされないことが挙げられました。成績評価と学生生活の充実度は相関がみられ、学生生活がとても充実している学生のうち、成績評価に不満がない学生は60%に対し、学生生活が充実していない学生のうち、成績評価に不満がある学生は100%となりました。
これら3つの仮説の検証から、大学生活の充実度を上げるためには、
①動機づけ・人間関係:何かにチャレンジしてみること、友人や先生との交流
②成績評価:テストの返却・解説、評価基準の明確化
がポイントになることがわかりました。
検証結果から、FIT-joinメンバーから以下の2点が提案されました。
①オフィスアワーの環境の改善:先生方と気軽に話せたり、相談ができたりするようなオフィスアワーの環境改善
②テストの返却と解説:通常期末テストは15週目の授業が終了してから実施されるため、返却や解説するのが難しい場合は、学内サイトのmyFITやSharePointなどで解答や解説の提示があれば、長期休暇期間中に復習することができ、次の学習につなげることができると提案がありました。
質疑応答では、回答者の学年比率や属性について質問があり、王丸さんから1年生の回答が多かったこと、声掛けを行った情報工学科や社会環境学科の学生が多かったと回答がありました。
続いて、原田教授をファシリテーターとして、「やってみようと思ったきっかけを共有しよう!内発的動機付け・外発的動機付け」をテーマに8グループに分かれ、ディスカッションを行いました。まず、最初のワークでは自己紹介も兼ねて、今、取り組んでいることはあるか、そのことはどのようなきっかけで始めたのかをディスカッションしました。次のワークでは「何かを継続すること」について必要な要素は何なのか、内発的動機付け、外発的動機付けとの関係性も踏まえてグループで議論が行われました。
ディスカッションの後、8グループから内容を発表しました。始めたことを継続する要因として以下の点が挙げられました。
・周りの学生からの刺激
・先生や先輩への憧れ
・成し遂げた時の達成感があるから
・仲間と一緒に取り組む
・自分を客観視する
・自分が頑張れる環境を自分で作る
・外部からの評価
・責任感
・自分が決めた目標を頑張りたい
・友人、親、教員からのサポートがあるから
・自己成長のため
また、継続する過程で内発的動機付けも外発的動機付けは相互に関係しあってモチベーションとなっていること、継続することで自分たちの行動範囲が広がり、得られる知識量が増え、成長につながっているのではないかとの発表がありました。
グループでの発表を受けて、原田教授から、内発的動機付けと外発的動機付けはお互いに刺激し合っている関係にあること、自分の内的要因を上げるだけでなく、自分自身が誰かの良い外的要因になれるということもあるのではないか、学生が交流の中でお互いに刺激し合い学びを充実させ、そこに教員が学びをサポートする存在で関わっていくと大学全体の学びの循環につながっていくのではないかとコメントがありました。
最後に前田副学長から、社会では当たり前だが、人はつながりの中で生きており、大学の中では友人、教員、職員というつながりの中でラーニングコミュニティをいかにうまく作っていくかが今後の本学の学びの鍵になるのではないか、引き続きラーニングコミュニティの醸成に努めたいと述べられました。
実施後のアンケートでは、学生から、「物事に取り組んでいく中で楽しみを見つけたり、目的が見えてきたりすることで継続に繋がることに気づいた。」、「色んなことに触れてやってみようと思うことが大事だと思った。」、「互いにどんな思いを持っているのか共有したことで、教職員の方々との距離も縮まった気がした。」との回答や、教員からは、「学生アンケートは集計結果から仮説を立て、それを検証し、分析していた点がよかった。」、「多くの班の発表が『内的要因』と『外的要因』に分けられていたが、明解に区別できるものもあれば、『内的要因』と『外的要因』は相互に影響を与えてそうな印象も受けた。教育を通して、学生の良い『外的要因』となり、それが学生のやる気への『内的要因』を引き起こせれば良いと思った。」との回答がありました。また、ご参加頂いた東北工業大学様からは、「アンケート集計・分析結果はとても分かりやすい発表で提案とお願いが前向きな内容で良かったと思う。グループワークでは学生さんの積極的な姿が印象的だった。本学でも真似したいと思う。」との感想をいただきました。
前のページに戻る
今回のFD Caféは、教員と学生が「学びへの動機づけ」に関してグループワークを通して理解を深め、今後の本学における学習者本位の教育の推進、全学的な授業改善につなげることを目的に、教職学によるFD Café を開催し、学生20名、教職員27名、東北工業大学から8名、計55名が参加しました。
まず、学生FD FIT-joinが実施した学生アンケートの報告を行い、教養力育成センターの原田寛子教授のファシリテーションによるグループワークでは、興味、関心を持った事にチャレンジしようと思ったきっかけは何なのか、また、それを続けた理由は何なのかなどについて、内発的動機づけと外発的動機づけの関連から見えるものについて共に考えました。
開会にあたり、東北工業大学の小林副学長から東北工業大学の紹介とご挨拶を頂きました。
続いて、FIT-joinの近藤さん(知能機械工学科4年)、王丸さん(情報工学科2年)と板屋さん(情報工学科2年)から、FIT-joinが前期に実施した学生アンケートの報告を行いました。
学生FD FIT-joinの発表の様子
アンケート実施期間は7/12~8/6の約3週間で、対象は本学の学生全体、回答は455件(昨年度634件)であったことが報告されました。今回はアンケートの結果を基に仮説と検証を行うために夏休み期間に湯布院のFITセミナーハウスで研修合宿を実施したことが報告されました。
まず、現状として学生がどのくらい学生生活が充実しているのかを調査したところ、90%の学生が「とても充実している、充実している」と回答しており、多くの学生が充実している様子がうかがえました。その理由として、充実している学生は、「良い人間関係を築けているから」、「勉強しやすい環境が整っているから」との回答が多く、一方で充実していない学生は、「勉強が難しい」、「気軽に話せる人がいない」との回答が多いことが分かりました。このことから、次の3つの仮説を基にアンケート分析を行いました。
①大学生活が充実している学生は自主的に様々なことに取り組んでいるのではないか(動機づけ)
②大学生活が充実している学生は先生や友人との交流が多いのではないか(人間関係)
③大学生活が充実している学生は成績に不満が少ないのではないか(成績関係)
学生FD FIT-joinの発表の様子
2点目の、「大学生活が充実している学生は先生や友人との交流が多いのではないか。(人間関係)」については、挫折をした時にどう乗り越えたかという設問に対し、回答者の33.3%が友人、先輩や先生に相談をして解決をしたと回答がありました。さらに、講義外で先生に相談したり話したりしている学生のうち93.4%の学生が学生生活は充実していると回答していることがわかりました。一方で、先生に相談をする場となるオフィスアワーの利用率を調べたところ、76.5%の学生が利用したことがないとの回答でした。このことから、学生、教職員との交流ができる環境づくりが必要であるとわかりました。
3点目の、「大学生活が充実している学生は成績に不満が少ないのではないか。(成績関係)」については、2024年度は過去3年間のうち増加傾向にあり、その理由としてはテストの返却がないことや解説がされないことが挙げられました。成績評価と学生生活の充実度は相関がみられ、学生生活がとても充実している学生のうち、成績評価に不満がない学生は60%に対し、学生生活が充実していない学生のうち、成績評価に不満がある学生は100%となりました。
これら3つの仮説の検証から、大学生活の充実度を上げるためには、
①動機づけ・人間関係:何かにチャレンジしてみること、友人や先生との交流
②成績評価:テストの返却・解説、評価基準の明確化
がポイントになることがわかりました。
検証結果から、FIT-joinメンバーから以下の2点が提案されました。
①オフィスアワーの環境の改善:先生方と気軽に話せたり、相談ができたりするようなオフィスアワーの環境改善
②テストの返却と解説:通常期末テストは15週目の授業が終了してから実施されるため、返却や解説するのが難しい場合は、学内サイトのmyFITやSharePointなどで解答や解説の提示があれば、長期休暇期間中に復習することができ、次の学習につなげることができると提案がありました。
質疑応答では、回答者の学年比率や属性について質問があり、王丸さんから1年生の回答が多かったこと、声掛けを行った情報工学科や社会環境学科の学生が多かったと回答がありました。
続いて、原田教授をファシリテーターとして、「やってみようと思ったきっかけを共有しよう!内発的動機付け・外発的動機付け」をテーマに8グループに分かれ、ディスカッションを行いました。まず、最初のワークでは自己紹介も兼ねて、今、取り組んでいることはあるか、そのことはどのようなきっかけで始めたのかをディスカッションしました。次のワークでは「何かを継続すること」について必要な要素は何なのか、内発的動機付け、外発的動機付けとの関係性も踏まえてグループで議論が行われました。
教養力育成センター 原田教授
・周りの学生からの刺激
・先生や先輩への憧れ
・成し遂げた時の達成感があるから
・仲間と一緒に取り組む
・自分を客観視する
・自分が頑張れる環境を自分で作る
・外部からの評価
・責任感
・自分が決めた目標を頑張りたい
・友人、親、教員からのサポートがあるから
・自己成長のため
また、継続する過程で内発的動機付けも外発的動機付けは相互に関係しあってモチベーションとなっていること、継続することで自分たちの行動範囲が広がり、得られる知識量が増え、成長につながっているのではないかとの発表がありました。
最後に前田副学長から、社会では当たり前だが、人はつながりの中で生きており、大学の中では友人、教員、職員というつながりの中でラーニングコミュニティをいかにうまく作っていくかが今後の本学の学びの鍵になるのではないか、引き続きラーニングコミュニティの醸成に努めたいと述べられました。
副学長(教育開発推進機構長) 前田教授