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2024.04.15

2024年度「新任教員FD研修会」を開催しました (4/4)

教職員20名が参加
4月4日(木)、「新任教員FD研修会」を開催いたしました。本研修は新任教員8名(知能機械工学科2名、情報マネジメント学科4名、社会環境学科1名、教養力育成センター1名)を対象に着任時研修として対面形式で実施し、教職員20名(教員14名、職員6名)が参加しました。またこれに先がけて、2月に本学の教育(大学教育を取り巻く現状、本学の教育理念・方針・人材育成目標、その達成のための教育活動、授業実施の基本的考え方等)に関する動画および、本学の質保証の取り組み(教育の質保証の仕組み、DP達成に向けた授業実施の基本的考え方と授業設計、アセスメントプランに基づく教育点検活動等)に関する動画の事前視聴案内を行うとともに、総務人事課より授業設計に関するe-ラーニング(ビズアップ総研『 e-JINZAI 』を活用)の視聴案内が行われました。
 
 

 

前田機構長(副学長)
開会にあたり、前田機構長より挨拶があり、本研修はワークショップ形式での自由な意見交換の場としたいとのお話がありました。また事前動画の要旨、本学が求める教員像、本学の人材育成目標達成に向けたDPから各科目まで整合性のとれたカリキュラム設計・評価方法、各教員の教育への向き合い方や個々の授業での教育方法の重要性について説明がありました。また、本研修の2つの目的「①話題提供と意見交換を通じて、本学の現状と課題、学生との向き合い方について知るとともに、自身の授業への活かし方や教育への向き合い方を考える」、「②本学の教育方針・人材育成目標の理解を踏まえ、自身がどのように教育(授業)に向き合っていくか、目標設定を行う」について説明がありました。
続いて参加者自己紹介が行われた後、藤岡情報⼯学部⻑(FDer)より「本学の現状と課題~情報工学部の事例~」をテーマに、今起きている教育の変化(教える内容の変化、学校で学ぶべき「3つの柱」、大学に求められること等)や今起きている社会の変化(アジアのデジタル技術ゲートウェイとしての福岡、福岡での外資系企業の動向等)、教育改革へのアクション(有名企業のインターンの傾向、研究の重要性、工学教育・グローバル化におけるウエストルックアップの重要性、「学部共通デジタル教育科目」設置の提案等)について話題提供があり、意見交換が行われました。この中で、企業での人材開発の経験から、就職偏差値が高いとされる企業の新入社員でさえ、人と接して何かする経験が不足しており、学生がディスカッションをする機会を持つことは重要であること、大学はそうした企業のニーズをしっかりと汲んで人材育成に取り組むことが求められること、企業の採用担当の視点では新卒採用者は指示待ちの傾向が見受けられたことから、問題解決能力という面で課題設定と解決に向けた導線を引く力を身に付けて欲しいといった意見が挙げられました。
  • 話題提供① 藤岡情報工学部長

  • グループで意見交換 

また、松尾工学部長(FDer)より「学⽣との向き合い⽅について~FDerの立場から~」をテーマに、大学・学科のポリシーに沿った教育の実施、多様な学生への対応、本学の教育とAL、遠隔授業ツールの活用、反転授業の取組紹介、学修時間の増加・確保、今後の教育力向上の取組み等について話題提供があり、意見交換が行われました。この中で、色々なタイプの学生がいることを前提に準備をする必要があること、学生はそれぞれ違うので、優しさと厳しさ、そして忍耐力を持って覚悟して対応する必要があること、学生の興味を引き出し、学びと社会との繋がりを示す必要があること、長文を読むことを苦手とする学生や、考えずに丸暗記しようとする学生の学びへの取り組み方に課題を感じていること、新任教員はまず本学の学生の質やレベルをつかみ、チューニングすることが課題であることなどの意見が挙げられました。
 
話題提供② 松尾工学部長
意見交換の後、本学の教育方針や人材育成目標を踏まえ、本学でどのような教育を行いたいと考えるかについて、本研修の振り返りと目標設定を行う時間が設けられました。また、目標設定について全体共有が行われ、学んだことを社会にアウトプットすることを念頭に学びに興味を持ってもらえるような教育を行っていきたい、学生自身が将来どのように生きていきたいのか、何をしたいのかを明確にし、そのために何をすればいいのかを話し合っていきたい、この研修で色々な授業手法があることを知り、他の先生のエッセンスを取り入れながらディスカッションができる人材育成に取り組みたい、自分も学生たちと一緒に頑張り成長したいなど、一言ずつ発表がありました。また、山澤教務部長(FDer)から、学生の顔を見て興味の有無など表情を読みながら授業のアレンジやアジャストをしてもらいたいとのお話があった他、徳永教養力育成センター長から、自分が受けた教育を再生産するのではなく、新任の先生とこれまでの先生が一緒に教員自身も脱皮していけるような取り組みをしていきたいとのお話がありました。
  尹社会環境学部長からメッセージ
続いて、事務局から本学が行った各種調査結果等をもとに、基本情報や入学者状況、学生生活、課外活動、教育への満足度、学修状況、進路・就職、卒業生の状況等についての情報を取り纏めた「データで見る福工大生」の資料説明があり、学生像をとらえるデータの共有が行われました。
研修の最後に、尹社会環境学部長から閉会の挨拶があり、教員のやり方次第で学生のレベルは上がっていくと感じており、教育について悩むことがあれば学内のFD研修会に積極的に参加し、本学の発展に活かして欲しいとのメッセージが伝えられました。
閉会後に事務局から今後のFD活動について案内があり、学外のセミナー参加方法や、過去の学内FD研修会の資料参照方法、外部のe-ラーニング視聴方法について案内がありました。今後の新任教員を対象とする研修会は、学内研修として9月にフォローアップ研修、3月に振り返りアンケートの実施を予定している他、学外研修として学外研修会参加時の旅費・参加費支援や、芝浦工業大学・教育イノベーション推進センターの主催「学生主体の授業運営手法WS(対面研修)」の受講案内が行われる予定です。
 
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