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教職員向け

2024.03.25

第34回FD Café「大学におけるプログラミング教育について考える」を開催しました (3/11)

3月11日(月)「大学におけるプログラミング教育について考える」をテーマに、第34回FD CaféをE棟3F FDセミナー室にて開催し、教員13名と職員5名の計18名が参加しました。今回のFD Caféでは、北九州市立大学でプログラミング教育に携わる山崎進准教授を講師にお迎えし、大学におけるプログラミング教育の課題や今後の対策について意見交換を行いました。
初めに、山崎准教授から、自己紹介として、北九州市立大学国際環境工学部情報システム工学科に在席し、2011年ごろから2017年ごろまで情報工学分野における教育工学(インストラクショナル・デザイン)を研究テーマにしていたこと、現在は同大学にてプログラミング教育に携わっており、2027年度に情報の新学部の改組に向けて準備を進めていることが紹介されました。

 

本題では山崎准教授から、熊本大学のインストラクショナル・デザイン公開講座で勧められた鈴木克明氏の教材設計マニュアルについて紹介がありました。同マニュアルにおける考え方では、プロセスを習得する教材として、前提テスト:学習内容を学ぶのに必要な前提知識を習得済であることを確認するテスト、事前テスト:学習前に学習内容を習得していたことを確認するテスト、事後テスト:学習後に学習内容を習得したことを確認するテストで構成されており、これら一連の確認を単元ごとに実施するのが理想的だが現実はなかなか難しいこと、ここで言う学習対象者は前提テストに合格していて、事前テストに不合格である学習者を対象とするべきと書かれていることが紹介されました。また、インストラクショナル・デザインにおいて教育に失敗した時の責任の所在については、教育者の自己責任論が強い思想であり、その点については議論の余地があると考えられると説明されました。

続いて、山崎准教授の授業での試行錯誤の紹介が行われ、参加者間での意見交換が行われました。意見交換では、昨今、学習者のプログラミングにおける学習履歴は多様で、コロナ禍における学修スタイルの変化もあり、正解となる教育手法があるわけではないが、学生の状況を見ながら、検討を進めていきたい等のコメントがありました。

 

※当日の動画はStream(学内専用)をご覧ください。
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