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2023.10.10

2023年度学生サポーター秋季研修を実施しました(9/22)

本学では、大学院生および学部生が先輩学生として授業をサポートする活動として、TA(ティーチング・アシスタント)・SA(スチューデント・アシスタント)およびCSによる取組が行われてきましたが、2022年度より各取組を統合し、「学生授業サポート制度」として運用することにより、学生サポーターの育成と教育効果の最大化につなげています。
 
また、学生サポーターの育成のため、春季に基礎研修(全員必須、オンデマンド型)およびファシリテーション研修(CS必須、対面型/欠席者はオンデマンド型)を実施していますが、922日(金)、E3FDセミナー室にてTASACSを対象に秋季研修「学生サポーター活動をガクチカに!活動を通じた自己成長について考える」を実施し、学部生20名(SA4名、CS16名)と大学院生4名(TA)の計24名が参加しました。

本研修は① 活動を通じて得られる経験や学び、気づきを言語化し、共有すること、② 活動を通じた学生サポーター自身の成長について認識を深めること、③ 活動を通じて身に着けることができる能力と本学のディプロマポリシー(以下、DP。特に主体性、実行性、協働性との関連)について認識を深め、さらなるスキルアップ、様々な場面でのアウトプットにつなげること、の3つを目的に実施されました。研修は、土屋麻衣子先生(教養力育成センター教授、FDer)の他、学生サポーター経験者である3年生3名が学生スタッフとして企画・運営に携わり、学生サポーター自身が活動で得られる力、伸ばせる力を意識し、それらの力を将来に活用できる視点を持てるよう、45人単位のグループワーク形式で共に考えていくプログラムが実施されました。また、研修のメインプログラムとして、本学卒業生の道下友花氏(株式会社サン電工社)による講演も行われました。
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  • 土屋 麻衣子先生

 
まず、土屋先生より学生授業サポート制度やアクティブ・ラーニング(AL)について、また本研修の3つの目的について説明がありました。続いて学生スタッフによるウォーミングアップが行われ、本研修のために考案されたオリジナルのゲームなどで各グループとも盛り上がり、会場は緊張感がほぐれ和やかな雰囲気になりました。そしてメンバー同士が打ち解けたところで、グループワーク①「前期の振り返りをしよう」に移り、学生スタッフのファシリテーションのもと、学生サポーター経験者は担当授業での自身の役割や、うまくいったこと・困ったことなどを、未経験者は受講生として学生サポーターにしてもらって良かったこと・して欲しかったことなどについて各自が付箋に書き出した後、グループ内や全体で共有するワークが行われました。この中で、グループワークでのファシリテーションや担当教員との連携、受講生との距離(コミュニケーション)の取り方、授業内容を超えた学生生活面でのサポート、情報機器の操作など、様々な学生サポーターの役割や活動をする上での課題、そしてその解決方法等について、経験者同士で、また経験者と未経験者との間で意見交換や情報共有が行われました。
  • 3年生の先輩サポーター3名がスタッフとして活躍

  • 学生スタッフによるウォーミングアップ

  • 学生サポーターの活動内容を共有
     

  • 各グループの話し合いの内容を全体共有

続いて、企業の事務系総合職として採用活動などでも活躍されている本学卒業生の道下友花氏(株式会社サン電工社)による講演「なぜガクチカが求められる?企業が求める人物像を知ろう」が行われました。この中で、なぜ企業はガクチカを聞いてくるのかについてお話しがあり、企業は「チームで働く力」(発信力、傾聴力、柔軟性、状況把握力)と「考えて行動する力」(主体性、自律性、積極性、自主性)を特に求めていること、ガクチカの具体的なエピソードを聞くことで、これらの力を身につけている人材であるかを知りたいのだとの説明がありました。また、自身の就職活動を振り返り、学生時代に課題を発見してその解決に向け目標を設定し、実行したことをどのように履歴書の中でアピールしたのかについて、具体例を挙げて紹介がありました。また、学生サポーターの活動は十分にガクチカとしてアピールできる経験であることや、学生時代に身につけた力をしっかりと具体的なエピソードとして記録しておくこと、また自分史を作成したり、積極的に、そして気軽に就職課を利用することなどのアドバイスがありました。
  • 道下 友花氏
     

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講演の後、休憩を挟んでグループワーク②が行われ、まず、講演を聴いて一番心に刺さった、印象的な言葉とその理由をワークシートに記入(インプット)し、またグループ内で共有(アウトプット)することで、しっかり自分の中に定着させるワークが行われました。各グループ代表者による全体共有も行われ、就職活動では具体的なエピソードでアピールすることや、自分史を作る作業の中で「自分らしさ」への理解を深めることの重要性について発表があった他、「考えて行動する力」は仕事を楽しくするために、またやりがいを感じながら働き続けるために必要な力であるとのお話が一番心に刺さったとの発表もありました。
 
グループワーク②の後半では、講演の内容や前半のワークを基に、後期の目標を決めて「目標シート」に書き込む作業が行われました。「目標シート」は縦軸に活動の種類(授業などの学習、学生サポーターなどの学内活動、アルバイトなどの学外活動、その他)を、横軸にDPのうちの5項目(E:課題解決力、F:コミュニケーション、G:主体性、H:実行性、I:協働性)が設けられており、自由に目標を書き込む形式となっています。グループ内で各自の目標を共有した後、ワークの最後には参加者全員が、最も力を入れたい目標を1つずつ発表し、「学生サポーター活動×課題解決力」で授業改善に取り組むことや、「学習×実行性」でTOEIC受験に取組み日常英会話力を身に付けること、「学習×課題解決力」で修士学生としての研究活動の中で自分自身で課題を解決できる技術的能力を身に付けることなど、各自の目標が共有されました。
  • 目標シート

  • 後期目標を共有

 
続くグループワーク③は、土屋先生のファシリテーションのもと実施され、就職活動で学生サポーター活動をもとに「ガクチカ」を話す場面を想定した模擬面接のワークが行われました。参加者がペアとなって企業の面接官と学生のロールプレイに取組んだ後、参加者2名が実際に採用活動を担当されている道下氏との3分間の模擬面接にチャレンジし、話すスピードや、面接官から聞いて欲しい質問が受けられるように、全体の時間配分も考えながらエピソードを小分けにして出していくコツなどについてアドバイスがありました。
 
研修の最後に、土屋先生から、経験と自信・スキルは比例していて、今日の研修に参加した経験は少なからず皆さんの自信とスキルに貢献しており、これは何事についてもいえることであるので、これからもこのような研修に積極的に参加して欲しい、とのお話がありました。
  • 模擬面接にチャレンジ

  • クロージング
     

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